日本人 50 人に 1 人が斜視!日本の「国民病」になっている

日本の「産経新聞」の報道によると、京都大学眼科チームによる全国規模の調査で、日本人 50 人に 1 人が斜視に患っていることが明らかになった。斜視患者の人数は 270 万人を超えると推測され、うつ病や喘息の患者数を上回っており、いわば「国民病」とも言える

斜視患者はしばしば物が重なって見えたり、遠近感が分からなかったりするため、日常生活に影響を及ぼす。また、身体的な不快感の原因にもなるため、専門家は正確な診断と治療が重要であることを強調している。


京都大学眼科チームは特定健康診療データベースを利用し、2009 年から 2020 年までの斜視に関連する病名を抽出し、日本の総人口に占める斜視患者の割合を算出した。その結果、斜視の有病率は 2.154% で、50 人に 1 人がこの病気にかかっていることに相当する。患者の年齢層を見ると、子供、若者、高齢者が多い。


その原因として、この病気はしばしば学校の健康診査で発見され、手術によって治療された後、若年層では発病が少なくなるが、年齢の増加とともに再発する可能性がある。若者の中では女性患者が比較的多く、高齢者の中では男性患者がやや多い。


報道によると、斜視のタイプ別に見ると、片目が視軸から外側にずれる「外斜視」が 67.3% を占め、3 分の 2 を超えている。内側に傾く「内斜視」は 26%、上方または下方に傾く「上下斜視」は 6.7% である。斜視に関する疫学調査は、以前は限定された集団、年齢層、人種の中で行われていたが、今回のようにほぼ全国民を対象とした調査は世界で初めての試みである。


調査結果をまとめた京都大学眼科の講師・宮田学氏によると、斜視とは両目が同時に目標を注視できず、片目の視線が目標からずれる状態を指す。斜視は両眼の視力低下や 3D 映像を立体的に見ることができなくなるだけでなく、目の疲れ、頭痛、嘔吐などを引き起こす可能性もある。物が重なって見えるのを避けるため、患者はしばしば横顔を向けたり、頭を振り返ったりする。また、外見上の問題に悩まされる人も少なくない。


斜視の根治法は矯正手術を受けることである。眼球の外側には上下左右 4 本の筋肉があり、側方には 2 本の筋肉があり、合計 6 本の筋肉が眼球の動きを司っている。斜視患者は眼筋の力のバランスが崩れているため、手術では外直筋または内直筋の力の分配を調整する。通常、小学生以下の患者には全身麻酔を行い、中学生以上の人には局所麻酔を行う。


日本人 2 人に 1 人は「眼位不正」がある。1 つの目標を見つめ、右目と左目をそれぞれ覆ったときに見える位置が変化する場合、斜視や眼位不正の可能性がある。宮田氏は「位置の変化、すなわちずれの幅が大きい場合や、視疲労や頭痛が起こる場合は、斜視の専門医に診てもらうことをおすすめします」と話している。


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