歯の黄ばみは、普通の歯磨きではなかなか落とせません。しかし、ホワイトニングを受けるとなると、どれくらいの費用がかかるのか心配と思う方もいるでしょう。今回は、ホワイトニングの料金相場や自分に合った方法の選び方について紹介します。ホワイトニングを受けるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには2種類あり、歯科医院で受けるオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニングがあります。
より効果を高めるために、2つのホワイトニングを組み合わせて行うことも可能です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、専用の薬剤とレーザーを使用して歯を白くする方法です。ホームホワイトニングでも薬剤を使用しますが、オフィスホワイトニングでは濃度の高い薬剤を使用します。
ホームホワイトニングに比べて、短期間で効果が現れるというメリットがありますが、ホームホワイトニングよりも色が戻りやすいというデメリットもあります。
ホームホワイトニング
その名の通り、自宅で行うホワイトニングのことです。まず、歯型をとり、患者さんの歯並びに合ったマウストレーを作製します。ホワイトニング用の薬剤をマウストレーに入れた後、これを装着することで、ホワイトニング効果を得ます。
通常、1日数時間、2~4週間の間、マウストレーを装着します。オフィスホワイトニングに比べ、効果が出るまでに時間がかかりますが、ホームホワイトニングでは、低濃度の薬剤を使用するためより安全であり、効果が長く持続するというメリットがあります。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することによって、短期間で歯を白くし、効果を持続させることが可能になります。
オフィスホワイトニングでは短期間で歯が白くなりますが、しばらくすると色が後戻りしやすい傾向があります。ホームホワイトニングを併用することで後戻りにくくなり、白い歯を長期的に維持することが可能になります。
ホワイトニングの費用
ホワイトニングは、保険が適用とならない自由診療です。そのため、歯科医院によって料金に違いがあり、治療内容にもよりますが、1~5万円が相場のようです。
オフィスホワイトニングについては、白くしたい歯の本数や、治療にかかる時間により費用が異なってきます。
また、ホームホワイトニングは、初回にマウストレー作製と薬剤の費用がかかります。薬剤を使い切った後もホワイトニングを続けたい場合は、追加の薬剤の費用がかかります。
ホワイトニングの流れ
1. 問診・診査
歯の色に関する悩みや希望をお聞きします。
次に、口の中全体の診査を行います。むし歯や歯周病などがある場合は、ホワイトニングの前に治療を行います。知覚過敏がある歯には、ホワイトニングにより痛みが出ることがあるため、施術ができない場合もあります。
2. カウンセリング
診査終了後、歯の変色の原因や患者さんの希望などを考慮し、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、あるいは両者を併用するか相談します。
3. クリーニング
専用の器具を使用して、歯の表面の着色・汚れを除去します。この時点で写真撮影を行い、現在の色を記録します。
オフィスホワイトニング
上記1‐3の後、
4. 薬剤の塗布
歯肉を保護して、歯に薬剤を塗布します。
5. 光やレーザーを当てる
特殊な光やレーザーを照射します。オフィスホワイトニングは、薬剤を使用し、色素を分解して歯を白くしますが、薬剤を塗布しただけでは色素の分解に時間がかかります。
光やレーザーを照射することによって、短時間で歯を白くすることが可能になります。
6. 薬剤を除去
塗布した薬剤を綺麗に洗い流します。
希望の色調により、4‐6を数回繰り返します。
ホームホワイトニング
上記1‐3の後、
4. 型取り
マウストレーを作製するため、歯の型取りを行います。(マウストレーの受け渡しは後日になります)
5. ホームホワイトニングの説明
マウストレーが完成したら、具体的なホワイトニングの方法・注意点について説明を受けます。その日から2~4週間自宅でホワイトニングをご自身で行います。
6. チェック
※ホワイトニングの方法は、施術を受ける医院によって異なる場合があります
ホワイトニングに関するQA
市販の歯磨き粉でホワイトニングできますか?
ホワイトニング効果のある歯磨き粉により、歯の表面の着色や汚れを除去することで歯が白くなる効果は期待できますが、歯の内面が変色している場合には、ホワイトニング効果を期待できません。
ホワイトニングは痛いですか?
通常痛みはありませんが、むし歯や知覚過敏がある場合には、痛みを感じることがあります。
従って、ホワイトニング前にむし歯や知覚過敏の治療を行う必要があります。
ホワイトニングの効果はどのくらいもちますか?
ホワイトニング効果が持続する期間には、個人差があります。半年から1年で色の後戻りがありますが、通常、ホワイトニング前の色まで戻ることはありません。オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングの方が、後戻りは少ないと言われています。
後戻りした場合でも、再度ホワイトニングを行うことで、歯を白くすることができます。また、着色の原因となるような色の濃い飲食物の摂取や喫煙により、歯の表面に色素が沈着しますので、着色の原因となることは控えた方がよいでしょう。
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