変わりつつあるミドル世代市場、中高年求人で成功する方法

少子高齢化が進む昨今、ミドル世代の市場価値が高まっており、これまでのスキルや経験を活かしてバリバリと働く中高年が増えています。本記事では、ミドル世代における転職の傾向や注意点、求人の探し方などをお伝えします。

INDEX

  • 中高年・ミドル世代とはどの世代?
  • 変わりつつあるミドル世代求人の傾向
  • 「ポータブルスキル」を強みに転職を
  • ミドル世代転職の注意点
  • ミドル世代求人の探し方
  • 今回の要点

中高年・ミドル世代とはどの世代?

「中高年」や「ミドル世代」などの言葉を、求人サイトなどで目にする機会が多くなりましたが、具体的には何歳ぐらいの求職者を対象としているのでしょうか?

一般的に中高年とは、40代~50代半ばぐらいまでを指しますが、高齢者雇用安定法によれば「45歳以上65歳未満」と明記されています。一方、ミドル世代とは35歳~54歳までをいい、55歳以上をシニア世代と呼びます。

しかし、実際の転職市場では35歳~50代半ばまでがミドル世代と扱われ、40代~60代をミドルシニアととらえているケースが多くあります。55歳~60歳以上をシニア世代とも呼び、一般的な認識と少々ずれがあることを理解しておきましょう。近年ではミドル層と併せてシニア層もまた、人材の需要が高まりつつある世代となってきています。


変わりつつあるミドル世代求人の傾向

これまでは、30歳半ばを過ぎての転職は難しいと考えられ、中高年・ミドル世代を対象とした求人情報の中で、希望に合うものを見つけるのは難しいという声をよく聞きました。
しかし近年では、多様な働き方の浸透や、経験豊富な中高年だからこそできる管理職、専門性の高い職種を求める企業が増えたことなどから、ミドル世代の求人のニーズが高まりつつある傾向にあります。
また、定年が65歳だと考えた場合、50歳で転職しても、その後15年間は働くことが可能なため、企業の一員として長く活躍することが出来るということも、ミドル世代の求人が増加している理由と言えるでしょう。


「ポータブルスキル」を強みに転職を

まだ聞き慣れない「ポータブルスキル」と言う言葉ですが、ミドル世代が中高年向けの求人で成功するには、「ポータブルスキル」がキーワードになると考えられています。では「ポータブルスキル」とは、どんな意味を持つ言葉でしょうか。


ポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは「業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力」(参考:厚生労働省HP)を意味します。経験豊富なミドル世代を活かした転職市場で注目されている考え方です。
持ち出し可能とは「どこでも通用する能力」を意味し、これまでに得たスキルや経験、能力を活用することで、転職後も活躍が見込まれると期待されています。具体的には、仕事を進める計画性やPDCAの活用、スケジュール管理などのセルフマネジメント能力などもポータブルスキルにあたると考えられています。

自分のポータブルスキルを知る

自分のポータブルスキルを知っておくことは、転職活動のさまざまな場面で役に立ちます。例えば求人を探す際、企業が求めるスキルと自分のポータブルスキルを一致させることで、活躍できる職場が見つけやすくなります。また面接や自己PRにおいても、自分の強みとして具体的なアピールができるなど、自分のブランディングが可能となります。
前職での経験を振り返り、得意なこと、達成したものなど、ポータブルスキルになりうる事項を分析し、即座に答えられるよう書き出しておくことをおすすめします。


ミドル世代転職の注意点

最近のミドル世代転職で見られる傾向は以下の2点です。第一には、管理職経験のスキルが求められるハイポジションでの求人、第二には、専門性を求められる職種になります。そのため、異業種からの転職や未経験者には、転職のハードルが高くなるという傾向があります。ミドル世代ならではの経験に基づき、即戦力として現場で活躍してほしいと期待する求人が多く、そのため、これまでの経験を強みとした転職活動が有利となるでしょう。

一方で、ミドル世代は人生経験が豊富で、コミュニケーション能力に長けている人も多いため、たとえ未経験であっても、営業や接客、介護・福祉関連などでも、活躍できる可能性が十分にあるでしょう。


ミドル世代求人の探し方

他の世代と同様に、ハローワークや求人サイト、転職エージェントを利用するのが主な仕事探しの方法です。最近では、ミドル世代・ミドルシニア世代、ハイポジション求人に強いサイトやエージェントもあり、年齢や経験に合う仕事を紹介してもらうのに便利です。

中でも転職エージェントの利用は、専門知識をもつコンサルタントが、転職に関する悩み相談から、履歴書・面接指導、各種交渉など、転職先が決まるまでの一切をサポートしてくれるため、安心して転職活動を行うことができます。転職先が決まると、企業がエージェントに報酬を支払う仕組みになっているため、求職者に料金が発生しないというのも魅力です。


今回の要点

  • 少子高齢化や多様化する働き方により、ミドル世代・中高年のニーズが高まりつつある
  • 自分のポータブルスキルを分析し、自分の強みを知って転職活動にのぞもう
  • 豊富なスキルや経験が活かせる、自分に合った求人をみつけることが大切
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